ニッキィ女性のからだ相談室
6月 8日

女性の病気と見つけ方

「人間ドックで、子宮が炎症を起こしていると言われたので 別のクリニックに行ったところ、内診せずに『支障なし』と言われました。 気がかりなことがあっても、 医師にどう説明したらいいのか、わかりません…」
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質問 「人間ドックで、子宮が炎症を起こしていると言われたので 別のクリニックに行ったところ、内診せずに『支障なし』と言われました。 気がかりなことがあっても、 医師にどう説明したらいいのか、わかりません…」

 まず、人間ドックの結果を受けて、再検査に行ったことは大正解です。
 4月にもお伝えしましたが、せっかく検査で異変をキャッチしていたのに病気を見過ごすことほどもったいないことはありません。

 そして、質問の答えですが、医師に伝えたいことを「紙に書いて持っていく」ことをおすすめします。そうでなくても不慣れな病院で、不安を抱えながら自分の身体の違和感や異変を的確に伝えるのは難しいものです。
 スマホにメモしておくよりも紙に書いておくのがベスト。場合によってはそのまま医師に渡してもいいでしょう。

 あとは、「足りていない検査項目はないですか? やっておいたほうがいい検査はないですか?」と聞いてみるのもアリです。私も患者として検診を受ける際には、必ず医師に聞くようにしています。

 もし、そうした問いかけにきちんと向き合ってくれないようであれば、他の病院に替えてみるのも良いでしょう。再検査をする病院は、信頼できる病院を選ぶことが大事です。
 ここで見落としがあると人生が変わってしまうほどの事態になることもあります。ぜひ、しっかり見極めてください。

 そもそも病気には、見つけやすいものと、見つけづらいものとがあります。
 その区別は単純で、口や鼻、おしりなど、体の表面に通じる穴につながっている臓器は病気が見つけやすく、そうでない臓器や体の表面から遠く、奥に存在する病気は見つけづらい。
穴につながっている臓器の異変は、出血などといったサイン、つまり自覚症状を早いうちから出してくれますが、そうでないものは、こちらから画像診断やリスクある組織検査などをしない限り異変がわかりづらいからです。

 具体的には、胃、大腸、子宮などの異変は見つけやすく、膵臓、卵巣などの異変は見つけづらく、女性の病気でいうと、子宮頸がんや乳がん(乳房は体表に近いから)は早期発見しやすいけれど、卵巣がんは難しいのです。

 病気が見つかった患者さんから聞いて最も残念なのが「婦人科検診もちゃんと受けていたのに...」という言葉。でも、「いつ頃、何の検査を受けたの? 超音波検査もした?」と聞くと、具体的に答えられる人はあまりいません。皆さん、しっかり自分がどんな検査を受けているのかを把握しましょう。

 30~50代の女性が注意すべきは、「乳房」「子宮」「卵巣」の"がん"です。もちろんほかの病気にも用心するべきですが、罹患率の高さ、死に至る危険性からも、この3つの臓器をしっかりチェックしておく必要があります。
 残念ながら会社や市区町村の検診項目はまだ男性目線で選ばれているように思います。婦人科項目はオプション扱いのところも多いため、自分で責任をもって検査項目を選択することが大切です。

 次回から、この3つの「乳がん」「子宮がん(子宮頸がん/子宮体がん)」「卵巣がん」について詳しく説明していきます。皆で、正しい知識をつけていきましょう。

結論 再検査は、信頼できる病院を選ぶこと。 気になることは紙に書いて持っていくと説明しやすいです。 検診では、医師に「足りていない検査項目はありませんか?」と聞いてみましょう!
医学博士・産婦人科専門医
スポーツドクター
高尾美穂さん

医学博士、産婦人科専門医、スポーツドクター、ヨガ指導者。婦人科医療、スポーツ、ヨガの3つの柱を軸にイーク表参道で女性それぞれのライフステージ・ライフスタイルに合った選択肢を提示し、女性の人生そのものをサポートしている。