ニッキィ女性のからだ相談室
2月13日

足の裏

「足の裏の同じところにタコや魚の目ができます。外反母趾(ぼし)も悩みです。これ以上悪化させないために、できることってありますか?」
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質問 「足の裏の同じところにタコや魚の目ができます。外反母趾(ぼし)も悩みです。これ以上悪化させないために、できることってありますか?」

 足について悩みを抱えている人は少なくありません。まずは自分の足裏や足の状態を知っておくことが大切です。じっくり観察してみましょう。

 どんな形をしていますか? 足の指は開きますか? 爪や指毛はきちんと生えていますか? 土踏まずはありますか? 皮が厚くなっているところはありませんか? 

 日本人の足の指の形には、3つのタイプがあるといいます。もっとも多いのは親指が長く小指へ向かってなめらかに斜めを描くタイプ。「エジプト型」とも呼ばれ日本人の6割がこのタイプといわれています。人差し指にあたる2番目の指が一番長いのは「ギリシャ型」。約2割の日本人がこのタイプです。残る1〜2割の人は、親指から小指までがほぼ一列に並ぶ「スクエア型」です。

 エジプト型の足の人が先の尖ったパンプスなどを履き続けると、外反母趾になりやすいです。自分の足の形にあった靴を選ぶことはフットケアの第一歩でしょう。
 タコや魚の目も、足に合わない靴による圧迫や、一部に負荷がかかることが原因で起こります。負荷がかかる部分は皮が厚くなります。タコになるほどでなくても硬い部分がある人は、歩き方などに問題があり、知らず知らずのうちに負荷をかけてしまっている可能性があります。

 人間は2本の足で立ち、歩くことを選び、それに合わせて体を進化させてきました。何気なく行なっている「歩く」という動作は、じつは一歩ごとに衝撃を伴うリスクのある動きです。私たちの足には、その衝撃を吸収するためのクッション機能が備わっています。

 足の裏の厚い皮もクッションのひとつです。全体重を小さな面積で支えなければいけないからです。足の裏の皮は全身の中でもっとも厚く、まぶたの上の皮膚の約60倍もの厚みがあります。

 もうひとつのクッション機能はアーチ型の骨格です。私たちの足には本来「縦アーチ」と「横アーチ」という2種類のアーチがあります。しかし、近年このアーチのない人が増えています。縦アーチがない足、すなわち土踏まずがない足を「扁平足(へんぺいそく)」、横アーチがない足を「開張足(かいちょうそく)」といいます。扁平足や開張足は外反母趾の原因にもなります。

 アーチを支えているのは「舟状骨(しゅうじょうこつ)」という骨です。足の内側のアーチの天井にあたる部分にあり、「後脛骨筋(こうけいこつきん)」という筋肉とつながっています。この筋肉が衰えると舟状骨が下がり、アーチを描けなくなってしまいます。後脛骨筋を鍛える方法は歩くことです。歩くために進化した足は、歩くことによって正しく保てます。

 高齢になると身体的にできなくなることが増えます。その大きな曲がり角は「歩けなくなる」ことです。歩くという行為は人間にとってとても重要です。それを支える足や足の裏は健康の要なのです。

 次回、正しい歩き方や足のアーチを保つためにできることなど、具体的な対策方法をご紹介します。

結論 まずは、足の裏や足の状態を一度じっくり見てみましょう。 足に負荷がかからぬよう、自分の足の形にあった靴を選び、 歩行の衝撃を吸収する「2種類のアーチ」を保つことが大切です。
医学博士・産婦人科専門医
スポーツドクター
高尾美穂さん

医学博士、産婦人科専門医、スポーツドクター、ヨガ指導者。婦人科医療、スポーツ、ヨガの3つの柱を軸にイーク表参道で女性それぞれのライフステージ・ライフスタイルに合った選択肢を提示し、女性の人生そのものをサポートしている。