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4月23日

リモートワーク 褒め合いに報酬 ユニポス、社内SNSでポイント 円滑な意思疎通促す(4月20日付日経朝刊 7Pスタートアップ面)

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 先週に続いて、テレワークに関する記事を取り上げましょう。20日付朝刊の スタートアップ面では、国内でのテレワークの拡大に伴って注目度の高まって いる「ピアボーナス」について紹介していました。

 ピアボーナスは「peer」(仲間)と「bonus」(報酬)を組み合わせた言葉 で、職場の仲間がお互いを評価し、社内SNS(交流サイト)などを通じてポイ ントを送り合う仕組みのことです。米グーグルなど欧米のIT企業が先行して導 入していたもので、上司からの評価だけでなく、現場の社員同士による評価を 報酬につなげることで、会社への定着率を高める狙いがあります。

 最近はユニポスのように、日本国内でもピアボーナスのサービスを提供する スタートアップが登場しています。同社の仕組みでは、社内SNSで同僚にメッ セージを送る際にポイントを添付できます。ポイントは1回当たり100~200円 程度で、給与やアマゾンギフト券などの電子マネーで支給されます(報酬の原 資は会社が負担)。

 政府は働き方改革の一環として、以前からテレワークの普及を推進していま した。スマートフォンやタブレットが普及し、インターネット環境も広く整備 され、セキュリティ技術も向上しているので、すでに技術的にはテレワークが 導入しやすくなっています。  それでも普及が遅れていたのは、上司が部下をマネジメントしたり評価した りするのが難しくなるのが一因でした。同じ職場にいれば、こまめなコミュニ ケーションがしやすく、仕事ぶりも直接見て指導したり評価したりできますが、 テレワークはそれができないからです。新たなコミュニケーション手段を取り 入れたり、評価の枠組みを見直したりする必要があります。

 コロナ問題を背景にテレワークの導入に踏み切ったことは、企業にとって、 ITを通じたコミュニケーションの活用や人事評価の見直しを迫る大きな契機で もあるのです。20日付の記事では、コミュニケーション不足を改善しようと、 ピアボーナスに関する企業からの問い合わせは増えているとしています。ピア ボーナスは新たなコミュニケーション手段や人事評価の補完手段として、今後 ますます普及していくかもしれません。(waka)