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5月14日

GAFAMの時価総額、東証1部超え 560兆円に 近づく社会インフラ化 (5月9日付日経朝刊 3P総合2面)

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 5月9日付の日経朝刊で、米マイクロソフトや米アップルをはじめとする巨大
IT(情報技術)企業の株式時価総額について伝えていました。GAFA(ガーファ)
と呼ばれる米国のグーグル(親会社はアルファベット)、アップル、フェイス
ブック、アマゾン・ドット・コムに、マイクロソフトを加えた5社はGAFAM(ガー
ファム)とも呼ばれます。この5社の株式時価総額の合計が、東京証券取引所
の第一部に上場する約2170社の合計を上回ったという話題です。

 株式時価総額とは、株式発行数と現時点の株価(時価)を掛け合わせた額で
す。例えば日本で最も時価総額の高いトヨタ自動車は、5月13日時点で約20兆9
000億円。この額のお金があれば、理屈の上では、トヨタの株式をすべて買い
取って経営権を握ることができます。つまり株式時価総額は、その企業の価値
を金額で表したものと言えます。

 また一般に株価は、業績の先行きへの期待感を反映しています。業績が上向
きそうな要因があれば、株式の買い手が増えて株価は上がりやすくなります。
時価総額が高い企業はそれだけ先行きに明るい要素が多く、投資家に期待され
ていると考えられます。

 GAFAM5社の業態は異なるものの、いずれも他社の製品やサービスの基盤(プ
ラットフォーム)となり、社会インフラに近いサービスを提供している点が共
通しています。米国に本社を置きつつ、国境を超えてグローバルで活躍し、目
覚ましい成長を遂げてきました。新型コロナウイルスの感染拡大で多くの企業
が活動縮小を余儀なくされるなかでも、5社の業績は相変わらず堅調です。202
0年1~3月期決算は5社とも増収で、最終損益も黒字でした。時価総額が引き続
き伸びているのもそのためです。

 各社は未来への投資にも積極的です。この日の記事でも解説していたように、
アルファベットは人工知能(AI)開発などに資金を積極的に投じる意向を示し
ており、フェイスブックも製品・技術開発の領域で少なくとも1万人を採用す
るとしています。他方で自動車大手の米ゼネラル・モーターズ(GM)は、自動
車の需要急減に直面しており、ライドシェアサービスの「メイブン」を今夏を
めどに終了する方針。コロナ問題を契機に、世界の産業界におけるGAFAMの存
在感はますます高まる可能性があります。

 新型コロナウイルスの感染拡大は経済活動に大きな影響を与えていますが、
そんななかで業績を伸ばしている日本企業も少なくありません。どんな企業が
業績を伸ばしているのか、その要因は何か、株価や時価総額の動きはどうか、
などを日経紙面でぜひ確認してみてください。(waka)