仕事ゴコロ・女ゴコロ
5月

会社は働く場所であり子育ての舞台でもある

ワークスアプリケーションズ サポートセンター 就労管理システム主担当

堂本 君恵(どうもと きみえ)さん

2009年入社。保守サポートチーム、コンサルティング部門を経て、13年より全顧客を対象とするサポートセンターへ異動。就労管理システム主担当。一児の母、三重県生まれ。
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統合基幹業務システム(ERP)で国内シェアNo.1のワークスアプリケーションズ(東京・港)は「働きがいのある会社」としても知られている。ユニークな社内制度を活用し、毎朝1歳半の子どもと一緒に出勤する堂本さん。オフィスが日々の子育ての場になる魅力、高いモチベーションが続く秘密とは?

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人工知能を搭載した次世代の統合基幹業務システム

 ワークスアプリケーションズは大手企業向けの統合基幹業務システム(ERP)を提供する日本のソフトウエアメーカーです。2015年には、ユーザーの業務を学習する人工知能型ERP「HUE(ヒュー)」を発表しました。革新的な技術開発と製品化が評価され、経済産業省が表彰する「平成28年度 情報化促進貢献個人等表彰」で「経済産業大臣賞(企業等部門)」を受賞。また、Great Place to Work Institute Japanが実施している「働きがいのある会社」ランキングにて2008年より10年連続ベストカンパニー賞を受賞した「働きがいのある会社」としても評価をいただいています。

 私は入社10年目で、現在はサポートセンターでERPの人事管理(HR)部門の就労に関わる製品および業務のサポートを担当しています。製品に関する問い合わせ対応から、お客様の業務における課題の解決、製品の追加導入まで、多岐に渡るサポートをチーム体制で行っています。様々な業種・業態のお客様の多彩なニーズに触れる毎日です。

大学3年時のインターンシップで手に入れた「入社パス」

 ワークスアプリケーションズでは、02年からインターンシップを実施しています。出題された課題に対して優秀な成績を修めた学生には、卒業後一定期間内の入社を許可する「入社パス」を付与します。私は大学3年の夏にインターンシップに挑戦し「入社パス」を手に入れました。
 
 その時の課題は「理想の図書館を考えなさい」というもので、規模や利用者などの細かい条件や制約はなく、自分でゼロから理想を考えていくものでした。難しくも楽しく、多くの気づきがありました。その後、他社のインターンシップを経験し、就職活動も行いましたが、やはりワークスアプリケーションズで働きたいと思い、新卒で入社しました。

業務を切り出し、人に頼むスキル

 入社後は、現在所属するサポートセンターの前身となるチームで就労管理システムに関わる問い合わせ対応を担当。その後、2年目にはHR製品のコンサルティング部門へ配属となり、数社のプロジェクトリーダーを務めました。一社一社と密にコミュニケーションを取り業務改善を進める仕事に従事しました。

 そして3年目に任されたのが、とある大型プロジェクトでした。「しっかりやらなければ」と気負う余り、山積みの業務を1人で抱え込み、手が回らなくなってしまいました。結果的には、お客様のオフィスに常駐して作業をさせてもらったり、先輩たちにフォローしてもらったり、多くの理解と支えのおかげで乗り切れたのですが、忘れられないプロジェクトとなりました。

 この経験から「業務を切り出して人に頼むスキル」の必要性を痛感しました。期限直前にSOSを出しても遅いのです。難度の高い課題こそ、はじめに問題を細かく分解し、何が問題の本質なのかを捉える。そして、できることとできないこと、協力を得られることと得られないことを見極めて、前向きな解決策を考えていくことが重要です。この教訓は今も肝に命じています。

高レベルのサポートをより多くのお客様に広めるために

 5年目を迎えた頃、限られたお客様に深く関わった経験をいかして、より多くのお客様に高いレベルのサポートを提供したいと考え、現職のサポートセンターへの異動を願い出ました。当社は、手を挙げれば積極的に仕事を任せてもらえる風土があるため、希望はかないました。

 異動してよかったです。多くのお客様のニーズを見渡すことで、会社にとって必要なものが見えてきます。それらを開発担当者やコンサルタントと共有することは、お客様により多くのメリットを感じてもらえる製品やサポートにつながるので、とてもやりがいを感じています。就労分野以外へもキャリアを広げていきたいですし、いずれは後進の教育にも関わりたいと思っています。

会社が一緒に子育てをしてくれる!

 私は仕事が好きです。仕事を通じて得られる刺激がなくなる生活は考えられません。現在1歳半の子どもを子育て中ですが、フルタイムで働いています。これには社内にある自社運営の企業内託児スペース「WithKids」の存在が欠かせません。

 産後5カ月を機に時短勤務で職場復帰し、子どもと一緒に出社するようになりました。社内に「WithKids」があるため、授乳時間になれば「ちょっと行ってきます」と離席して母乳をあげられますし、仕事の合間に寝顔を見に行けます。幼い子どもは、寝返りをうつようになったり、ハイハイするようになったり、日に日に成長します。その姿に触れ合いながら、働き続けられることは幸せです。

 「WithKids」では、業務の都合に合わせて朝8時から夜8時30分の間でフレキシブルに預かってもらえるだけでなく、親子一緒に昼食や夕飯を食べることもできます。わが家の場合、週に2回夫が迎えに来るのですが、その日は子どもの夕飯を「WithKids」で済ませるようにしています。帰宅後は子どもをお風呂に入れて寝かしつけるだけなので、夫の負担も少なくて済みます。

 託児スペースの保育スタッフは、私たち利用者と同じワークスアプリケーションズの社員です。サービスの提供者ではなく、会社の同僚として日頃から相談し合える関係があります。また、社員たちが「一日先生」になって絵本の読み聞かせをしたり、ヴァイオリンを弾いたり。雨で外に出られない日はオフィスフロアに子どもたちを乗せたカートがお散歩をしにやってくることもあります。

 ともに働く同僚が普段の子どもの様子を知っているので、会社が一緒に子育てをしてくれているという感覚があります。子育てに対する理解がある環境が整っているおかげで、私は納得できる働き方・育て方を選ぶことができます。仕事と子育ての両立に慣れたらフルタイムの勤務に戻りたいと考えていたのですが、それも復帰から5カ月後には可能になりました。

誰もがサポートを活用し能力を存分に発揮し合う

 社内には子育てに限らず、社員一人一人が能力を発揮できるための制度が多数あります。様々な部署の社員を惹きつけるマグネットスポット「バリスタ」でコーヒーを片手に社員どうしが交流したり、リラックススペース「シエスタ」で思い思いに休憩をとったり、社員が必要に応じてリフレッシュできる施設も用意されています。

 社員のモチベーションやパフォーマンスを支える多様な制度や環境が効果的に機能している実感があります。私も「子育て中だから......」と尻込みすることなく、率先して業務に関われますし、チームで仕事をする体制が整っているので、お互いに安心して任せたり、任されたりして仕事を進めることができます。

自分で納得して選んだ道をポジティブに突き進む

 制度や環境はすぐに変えられることばかりではありませんが、まずは家庭、次にチーム、そして部署や会社と、身近で小さな単位から働きかけていくと少しずつ変化が起きるように思います。そのためにはコミュニケーションが不可欠で、言葉にしないで「察してほしい」では変わりません。自分がつくる、自分から変えていくという意識を持ち、働きかけを続ければ変化は起こります。

 私は仕事も子育ても、自分で考え納得して進めていくことが何よりも大切だと思っています。「母乳で育てたい」「こんなプロジェクトをやってみたい」と自分で納得して決めるからこそ、それを実現するための解決策を前向きに考えることもできます。納得するためにはまずよく考え、自分のできることとできないことを見極め、手放すものは手放す。そして、納得したらポジティブに動く。これからも、そんなふうに仕事も子育ても続けていきたいと思っています。
 


 


 

取材後記

東京・赤坂にあるオフィスビルのフロアの一角に設けられた託児スペースは、2年前までワークスペースだった場所。働く場と子育ての場の物理的な近さにも驚きました。「託児スペースでは普段接することが少ない他部署の人達と知り合うこともでき、そのつながりが仕事にもいきています」と堂本さん。ワークスアプリケーションズではこれから子育て社員が増えることを見越して、開設1年強ではやくも託児スペースを拡張したそう。会社の迅速で柔軟な対応力にも「働きがい」の源を感じました。

ワークスアプリケーションズのホームページはこちら。 http://www.worksap.co.jp