Nikkey’s ~ここだけのハナシ~
3月

キャリアと出産をどう両立していくか考え中

化学メーカー・経理。26歳

柏 早紀 さん

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経営にコミットした管理会計という仕事

 化学メーカーで管理会計をしています。管理会計は経理系の仕事ですが、日々の細かな数字を計算するのではなく、事業に対する損益分析などを行う仕事です。例えば「この新工場は建てても採算がとれるのか」「あの事業の損益効果はどのくらいか」など、会社の事業全体を見渡しながら会計業務を行います。

 数字を扱っていながらも明確な正解がないのが難しいところ。同じ数字でも、見方によって一歩踏み出すほうへ捉えることも、踏みとどまるほうへ捉えることもできるため、数字をどう使うか見極める力が必要です。私はまだ最終的な結論を出す立場にはありませんが、会社がこれからどっちに舵を切るかという経営にコミットした業務に携わっていることに面白みを感じています。

地方の車通勤も東京の満員電車も、どちらも大変!

 この春で入社4年目を迎えます。入社して2年間は地方にある工場に勤務していました。私は首都圏出身で実家暮らしだったので、就職と同時に初めての地方暮らし&一人暮らしをすることになりました。社会人になったら都会でおしゃれなOLの毎日を送ることをイメージしていたので、車通勤と工場着の毎日は正直ちょっとショックでした(笑)。現在は本社へ異動となり東京勤務になりました。

 地方では車がないと生活できないのですが、私は運転が苦手。運転が恐いので車通勤の生活には戻りたくないですが、いざ都内に戻ってみると、都心は都心で通勤の苦労があるなと感じます。長い通勤時間と満員電車で出勤したときにはすでに疲れてしまうのです(苦笑)。どちらにもメリットデメリットはありますね。

経理のプロフェッショナルを目指して

 うちの会社は3〜5年で異動するのが通例なので、私もあと2〜3年でまた違う部署へいくことになると思います。ポストに空きが出ないことには希望は叶いませんが、経理部門内で別の部署に異動したいです。

 私は業種に関わらずどこでも通用する経理という仕事で、専門性を高めていきたいと思っているのですが、今の管理会計の仕事は、醍醐味はあるものの他業種や他社には通用しないように感じます。経理として専門性を高めるためにも、いわゆる純粋な経理業務や財務業務も経験し、経理業界の共通言語をしっかり身に付けておきたいと思っています。

はやく"夫婦別姓"を認めてほしい

 昨年、結婚しました。25歳までに結婚したいと思っていたので、ほぼ理想的なタイミングで結婚できてよかったです。学生時代の友人たちも少しずつ結婚する子が増えてきました。私は結婚してみると案外仕事と家事の両立は苦になりませんでした。夫も基本的に家事をやってくれますし、わが家では夕食も先に帰宅したほうが用意します。家計的にも2人で働いたほうが楽なので、私が仕事することに夫も大賛成。私も仕事はずっと続けていきたいと思っています。

 結婚するにあたり、ひとつ残念だったのが"名字を変えること"でした。名字が変わることも喜びのひとつと思う人もいると思いますが、私の周囲は「名字をかえるのはイヤ」という意見が多いです。私も仕事では今も旧姓を名乗っています。「夫婦別姓がイヤだから結婚しない」とまではいきませんが、ひとつのハードルであることは事実です。"夫婦別姓"を認める流れもありますし、はやく法律が変わるといいなと思います。

キャリアを積みながらいつ出産するか

 目下悩ましいのは、出産とキャリアの両立をどうするかという問題。仕事ではこれから経験を積み立場も徐々に上がっていく時期だと思うので長期間は休みたくない...。でも出産にもタイムリミットがある...。上司は「いつでも産休取って大丈夫だよ」と言ってくれていますが、そのタイミングが難しい。

 化学メーカーという業種のため職場には男性が多いです。男性社員も半数くらいは育児休暇を取っていますが、長期間取る人はまれで、たいていは1週間くらい休んでその間に実家に赤ちゃんを見せに行く、という感じです。女性の育児休暇となるとそうはいかないですものね...。

 社内に育児と仕事を両立している女性の先輩もいるので、その方達の姿も参考にしつつ、自分の健康状態とも相談しながら考えていきたいと思っています。30歳頃までにある程度のキャリアを築いて産休に入る、というのが理想かなとは思っています。

結婚して気づいた自分の意外な一面!?

 「結婚ってどうなの? 2人で暮らすってどう?」と結婚を躊躇する友人もいますが、私ははやくに結婚してよかったと思います。なんとかなります。他人と暮らして初めてわかったのは、自分に意外と浪費家なところがあるということ。細かいことですが、例えば、すぐにティッシュを使ってしまうとか、お風呂のお湯を洗濯に再利用しないとか。夫に言われて初めて気がつき、水や資源を大切にする意識が生まれました。ティッシュは相変わらずつい使ってしまいますが(笑)。

 週末は、夫婦ともにサッカーが好きなのでJリーグの試合を観に行ったり、近場をぶらぶら散歩したりします。でも土日どちらか1日は、私はのんびり家で過ごします。疲れやすいのでボーッと過ごす1日は私にとっては不可欠です。そんなふうに自分のペースも保ちながら暮らせる結婚生活はいいものだと思います。

ニッキィズ一問一答

Q.

今までに買った一番高価なものは何?

A.

「昨年、地元の百貨店が閉店することになり閉店セールで7万円の時計を買いました」

Q.

近頃、衝動買いしてしまったものって何?

A.

「くるみが好きなのですが、昨日も駅のキオスクに立ち寄った時につい予定外のくるみを買ってしまいました」

Q.

健康や美容のために心がけていることは?

A.

「3食きちんと食事すること。栄養不足を感じたらサプリメントで補うこと。週に1度のヨガと時々のジムで体を動かすこと」

Q.

お金にかえられない元気の源は?

A.

「家族がいること。夫はもちろん実家の家族や愛犬も含めて。この人たちのために頑張ろうと思えます」

Q.

みんなに教えたいおすすめの本を一冊!

A.

「『等伯(上/下)』安部龍太郎。日経で連載していたのを母が読んで気に入って文庫を購入。それを読んだ父が気に入って私に薦めてくれました。田舎から京都に出てきて、逆境に負けずひたむきに絵を描く姿にグッときます」

取材後記

昨年ご結婚されたばかりの柏さん。旦那様の魅力について伺うと「怒らないところがいい!」と即答。「私はどちらかというと悲観的なタイプで、夫は楽観的。うまくバランスが取れている気がします」とのこと。家事と仕事の両立には「食洗機や自動掃除機などを導入して助けてもらう」のがおすすめだそうで「いずれ子育てする時期がきたら託児サービスなども利用していきたい」そうです。どんどん便利になり選択肢が増えていくモノ、サービス、情報。上手に活用していきたいですね。