Nikkey’s ~ここだけのハナシ~
8月

お寺で働いています! 朝昼食事付きです

寺社勤務。37歳

文屋凌子 さん

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仕事内容は一般企業と変わりません

 寺院で事務の仕事をしています。なかなかお寺の運営について知る機会はないと思いますが、私が担っている事務仕事は一般企業とあまり変わりません。信者さんからの問い合わせ対応、名簿管理、支払い、業者とのやりとり、おみくじやお守りの在庫管理などをしています。

 私が働く寺社は比較的大きな組織で、僧侶を含めて従業員は40〜50人。このうち約半数が僧侶で残りは事務員です。僧侶たちは実家がお寺の人が多く、夏になると帰郷して手伝う人もいます。暑い季節は参拝客が減るので、今が1年で最も人が少なくのんびりしています。忙しいのは、お正月と2月の行事です。

1カ月に9日間。休暇は自由に取れます

 お寺ならではのユニークな制度として、僧侶を含む従業員には、希望すれば朝食と昼食が用意されます。朝食は午前7時30分から食べられます。私は、朝食は利用せず昼食だけ食べています。メニューは精進料理ではなくハンバーグや唐揚げといった普通の内容です。

 勤務体制も独特で、土日の固定休ではなく1カ月の間の好きなタイミングで9日間の休みを取ることができます。月に1度、お賽銭を数える「勘定日」があり、この作業は想像以上に大仕事です。大きな机の上にお賽銭を広げ、10円玉、100円玉などの硬貨に分けながら手作業で数えていきます。根気のいる仕事で人出が必要なので、この日に従業員が休まないよう給料日になっています。

激動だった20代後半からの数年・・・・・・

 お寺の従業員は99%が人づての紹介です。私は知人を通じて6年ほど前に転職してきました。それまでは、電機メーカーで約6年、損保会社で約1年働いていました。今の仕事に就く前の30歳前後の数年は私にとって激動でした。

 20代後半で1社目の会社を辞めた理由は、がんを患った母を看病するためでした。しかし母がわずか1カ月で亡くなってしまったのです。その後、社会復帰しようと損保会社へ就職したのですが、慣れない職場で体調不良に。そんな中、父が他界してしまいました。

 私はその後も胃の調子が悪く「胃がんだったらどうしよう」と不安を感じながら病院へ行くと、「精神的なものかもしれません。一度、精神科を受診してみませんか?」と言われました。思いもよらない言葉でした。精神科医による診断の結果、胃の不調の原因が過度なストレスであることがわかり、転職をすすめられました。「休職では治らない」と言われ、悩みましたが会社を辞めました。

 今振り返れば医師たちのアドバイスは的確でした。自分では気がついていなかったのですが、相当なストレスを感じていたのだと思います。早めに辞めたおかげで体調も回復し、現在のお寺の仕事にも巡り合うことができました。

夕方からは自分のための趣味の時間

 仕事は午後4時30分に終わるので、夕方からたっぷりと自分の時間を持てます。プライベートジムに通ったり、ピラティスをしたり、生け花を習ったりしています。以前からお花をやってみたいと思っていて、2年ほど前から山村御流(やまむらごりゅう)という尼寺のお花を習い始めました。生け方も先生も楚々としていて、とても素敵です。

 色々なことに興味があるので、ご縁があれば一度はやってみます。上司に誘われて始めたゴルフは、道具も揃えましたが結局自分に向いていませんでした。好きで始めたフラダンスは踊っていて「私の中にハワイがない...」と気づいてやめました。

情報を鵜呑みにせず自分でしっかり見極める!

 昔から旅行にもよく行きます。近場の関東なら鎌倉や箱根、関西なら京都や瀬戸内しまなみ海道がお気に入りです。同じ場所に何度も足を運びます。お寺や神社が好きなのでもっぱら国内旅行ですが、毎月どこかに小旅行に行きますし、年に2回は遠くへも旅行します。なぜか新幹線に乗ると酔ってしまうので、いつも車か飛行機での旅になります。東京と大阪を行き来する航空券には意外とお得なチケットがあるので狙い目です。

 また最近は、区の広報誌のボランティアスタッフをやったことがきっかけで、執筆業をやっています。平日に休みを取れるのも好都合で、先日は弁護士さんを取材しました。自分が書いた記事がWEBサイトなどに載るととても嬉しいです。情報を発信する側になってみて感じたことは、いい加減に書こうと思えば書けてしまう危うさでした。情報を鵜呑みにせず、自分できちんと検証したり体験したりすることの大事さを感じています。 

ニッキィズ一問一答

Q.

今までに買った一番高価なものは何?

A.

「家です。現金での買い物では、26歳の時に憧れだった車、赤いプジョーを買いました!」

Q.

近頃、衝動買いしてしまったものって何?

A.

「サンダル。出先で自分の姿を見て、黒いジャケットに紺色の靴という微妙な色の差が気になり、黒いサンダルを衝動買いしてしまいました」

Q.

健康や美容のために心がけていることは?

A.

「ちゃんと寝る。7時間は眠りたいですし、質のいい睡眠をとりたいです」

Q.

お金にかえられない元気の源は?

A.

「友達や好きな人とおいしいものを食べること」

Q.

みんなに教えたいおすすめの本を一冊!

A.

「『ランチのアッコちゃん』柚木麻子。仕事で疲れた時に読むと元気がもらえます」

取材後記

お寺の事務という珍しいお仕事をしている文屋さん。「お寺で働くことになった時には、きっと毎日癒されるだろうなぁと思っていたのですが、思いのほか毎日忙しかったです(笑)。でも楽しく働けるいい職場です」とのこと。今後は執筆業もさらに広げていきたいそうです。