Nikkey’s ~ここだけのハナシ~
3月

子育てしながらのキャリア形成って本当に難しい!

IT・法人営業。33歳

皆方結花さん

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2歳の子供を連れて毎日1時間の通勤

 現在2歳の子供の子育て中です。会社の託児所を利用しているので毎日子供と一緒に出勤しています。バスと電車を乗り継ぐ片道約1時間の道のりは、大人でも辛いですが子連れとなるとさらに大変です。

 子供の歩く速さはとても遅く、動きもゆっくりです。我先にと急ぐ会社員たちの波に乗れず、バスや電車を1〜2台見送ることもしばしば。毎朝5時に起きても、9時の出社時間に間に合わないこともあります。

 「これからどこかに遊びに行くんでしょ」という視線を感じつつ、「いえいえ私も仕事に行くんですよ」と心の中でつぶやいています。

 でも、好きな町にお気に入りの家を建てることができたので、通勤の苦労は仕方ないと思っています。

40件以上を見比べて建てた我が家

 もともと町や物件を見るのが好きで、前職は不動産業界でした。結婚して家を買うことになった時には、マンション、建売戸建、土地などを、東京、神奈川の広範囲で探しました。40件以上は見たと思います。最後は夫を置いて私だけで見て回っていたほどです。

 検討の末に決めたのは、私が就職と同時に上京したばかりの頃に訪れて「いい町だな」と思っていた場所。土地だけを手に入れ、建築家と相談しながら家を造りました。

 キッチンはアイランドキッチンに、バスルームにはミストサウナを、トイレは各階になくていいからその分部屋を広く、など自分たちの要望を形にしてもらいました。

やりたいけれどできない、後輩が昇格していく・・・・・・

 育児休暇から復帰して約1年半になりますが、つい数カ月前までキャリアと子育てとの両立にかなり悩んでいました。産休前は20代で、スキルを磨いて上を目指すという明確な道が見えていました。時間も自由に使え、頑張りたい時には仕事に注力できました。

 しかし復帰後は職場の環境が変わり、周囲に若い世代が増え、年上の立場になりました。新しい環境で責任ある仕事に前向きに取り組みたい気持ちはありましたが、子育てを大切にしたい気持ちもありました。時短勤務の中で、自分のテリトリーを超えて積極的に業務を担うことは難しかったです。

 そうこうしているうちに若いメンバーが昇格。「一体私は何を目指し、どう働いていけばいいのだろう」とよくわからなくなってしまいました。

 しばらく悶々としていましたが、今年に入り私なりの答えに辿り着きました。若いリーダーたちがマネジメントしやすいよう、私は手の届かないところをフォローしてあげよう、チームとしてパワーアップすればいいのだ、と考えられるようになりました。

 今はチームや会社の土台づくりに貢献する時期なのだと思えたら、仕事が楽しくなりました。

夫の子育ては短期的やさしさ、私は中長期的やさしさ

 平日は家族3人ゆっくり過ごせる時間は少ないですが、週末は夫も私も休み。さらに土曜は夫と子供が2人で幼児教室へ通っているので、その間は自分だけの自由時間になります。

 エステや美容室へ行ったり、録りためたテレビドラマを見たり、気ままに過ごせるのが嬉しいです。

 夫は子供にとてもやさしいです。嫌いな食べ物を残しても「無理して食べなくていい」と言い、歯磨きせずに眠りそうになっている姿に「起こしたらかわいそう」と言います。

 気持ちはわかりますが、目の前の「かわいそう」を優先したら、栄養バランスが悪くなったり、虫歯になったり、先々辛い思いをするのは子供です。

 以前はどうして夫がそう思うのか理解できませんでしたが、最近、夫は短期的視点で私は中長期的視点なのだと気付きました。男女の違いなのでしょうか。いずれにせよ子供を愛しく思っていることには変わりないです。

いつかオムライス屋さんをやりたい!

 子供はいつか手を離れます。子供は子供、私は私、それぞれの人生だと思っています。仕事もずっと続けていたいですし、新しい知識も常に身に付けていきたいと思っています。

 資格を取るのが趣味のひとつでもあり、カラーコーディネーター、宅建(宅地建物取引士)、FP(ファイナンシャルプランナー)、保育士などの資格を持っています。現在も次の資格の勉強をしているところです。

 今の仕事はこれからも続けたいと思っていますが、時間的にも経済的にも子育てがひと段落したら、いつかお店をやってみたいと思っています。密かにこの町でオムライス屋さんをやりたかったのですが、近所にオムライス専門店ができ先を越されてしまいました。

 未来の私のオムライス屋さんは、はやくても10年以上先の話なので、のんびり物件を探しながら、まずはへそくりを貯めておきたいと思います。

ニッキィズ一問一答

Q.

今までに買った一番高価なものは何?

A.

「家がもっとも高いですが、それを除けばピアノです。子供が生まれた時に買いました」

Q.

近頃、衝動買いしてしまったものって何?

A.

「すごくよく衝動買いをします。最近はネットのセールで化粧品をいっぱい買ってしまいました」

Q.

健康や美容のために心がけていることは?

A.

「毎晩、スチーマーでフェイスマッサージをしています」

Q.

お金にかえられない元気の源は?

A.

「子供の寝顔。あの寝顔を見るとすべて許せてしまいます」

Q.

みんなに教えたいおすすめの本を一冊!

A.

「『タイム・マシン』H.G.ウェルズ。高校生の頃から何度も読んでいます。1895年のSF小説ですが、本当にいつかそうなるかもしれないと思わされます。読むたびに発見があり感動する一冊です」

取材後記

今の会社が2社目という皆方さん。「転職も、異動も、子育てもはじめは何でも大変でしたが、毎日ちょっとずつうまくできるようになって、いつのまにか慣れてしまう」と朗らかに笑います。その明るさが、困難すらあたりまえのことに変える力のように感じました。保育士の資格は産休中に取得したそうで、この春からは「TOEICで800点を取れても会話ができないので……」と英会話の勉強も始めるとのこと。新年度が始まる春、頭にも心にも新風を吹き込みたいですね。皆さんは何を始めますか?