Nikkey’s ~ここだけのハナシ~
8月

40歳で出産! 仕事も子育ても楽しんでいます

キャリアカウンセラー。44歳

米川裕子さん

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体力がなくても、心の余裕と知恵でカバー

 36歳で結婚し、39歳で妊娠、40歳で出産しました。ずっと仕事中心だった人生に、初めて登場した子供という存在はとても可愛いです。両立の大変さはありますが、それ以上に毎日子供の姿に癒やされています。

 40代からの子育ては楽しいです。もし30代後半で出産を迷っている方がいたら、私は産む選択をおすすめします。体力への不安が頭をよぎるかもしれませんが、案外乗り越えていけます。体力がない分、知恵がありますし、何より若い頃に比べて気持ちに余裕があり、経済的に安定していることが、子育てを楽しくしてくれると思います。

キャリアカウンセラーの仕事に8カ月で復帰

 仕事はキャリアカウンセラーをしています。フリーランスなので、育児休暇をいつまでとるかは自分次第でした。子供が8カ月を迎えた頃に引越しをすることになり、取引先に新天地でもできる仕事があればやりたい旨を伝えたところ、すぐにお声がけいただいたので仕事に復帰しました。

 私は期待されたら応えたいと思うタイプです。夫も復帰を後押ししてくれたので、子供を保育園に預けて仕事を再開。幸い家から徒歩5分の近所に0歳から6歳までの認可外の保育園があり、しばらく空くのを待って入ることができました。

わが家は幼稚園と保育園のダブルスクールです

 今年の春からは幼稚園にも入園しました。理由は保育園が園児20人ほどの小規模だったため同い歳の友達が少なく、もっと多くの同年代の子供たちと一緒に過ごしてほしいと思ったからです。

 でもこの幼稚園が家から遠く、送迎バスの停留所まで自転車で7〜8分かかります。そのうえ延長預かりは18時まで。そこで、家から徒歩5分で19時まで延長預かりをしてくれる保育園に在籍したまま、幼稚園と保育園のダブルスクールの形をとっています。

 そのおかげで、例えば朝は私が自転車で停留所へ送り、幼稚園へ。14時半に夫がお迎えに行き、そのまま近所の保育園へ預ける。そして19時に私が保育園へお迎えに行くといったことが可能です。わが家にはこの子育てリレーが必要な時があるので、ダブルスクールスタイルが助かっています。

働くことに消極的な学生たち

 キャリアカウンセラーとしての専門分野は「就職」や「採用」です。大学で学生たちの就職活動の支援をする講座をもち、企業では採用担当者への研修を行うなど、就職する側、採用する側の双方の立場から、仕事を始める人たちのサポートをしています。

 時には企業の採用面接の代行をすることもあります。その企業の理念や採用方針を理解し、企業の人事部に代わって書類審査をしたり一次面接を行ったりします。採用の一部をアウトソーシングする会社は10年以上前からありますが、少しずつ増えている気がします。

 今の学生たちは働くことにとても消極的です。それなりの学力レベルのある大学でも、女子学生は専業主婦指向が強くて驚きます。家事が好きで、家族を支えることに生きがいを感じるならば良いですが、「働くのがイヤ」という思いが先にある学生がほとんど。もったいないと感じてしまいます。

 学生たちには、仕事の辛い部分ばかりがフォーカスされているようです。その一因は、彼らや彼女らの親世代が日々辛そうに働いていたことにあるのかもしれません。その大変さの先にやりがいや達成感があること、働くことの楽しさをなんとか学生たちに伝えていきたいと思って教壇に立っています。

「愛社精神ランキング」上位ランクイン間違いなし!

 私が社会に出たのは1997年。大手損害保険会社の一般職として地元、京都で入社しました。営業推進の仕事を続けるなかで、後輩を指導することに面白みを感じ、社内のジョブチャレンジ制度を使って東京本社人事部へ異動。自分が望んで入った部署で担当する教育や採用の仕事は、とてもやりがいがあり楽しかったです。その後、広報部を経験し、結婚を機に14年間務めた会社を退職しました。

 私は会社のことが大好きでした。もし「愛社精神ランキング」なるものがあれば上位に入ることは間違いなしだったと自負しています。それでも退職を決めた理由は、改めて採用に関する仕事をしたかったことと、結婚相手が社内の人だったことでした。夫はひと回り以上年上でそれなりの役職にある人だったため、私が同じ組織にいると周囲がちょっとやりにくいだろうと思い会社を辞めました。

夫から私へ、大黒柱をバトンタッチ!?

 フリーランスとなり、やりたかった採用の仕事に関わることもでき、可愛い子供にも恵まれ、大好きだった会社にも、夫を通じて少なからず関わっていられます。家で夫と仕事の話になると、私は部下の気持ちがわかるので「それは違う。上の人間の勘違いだよ」と意見することなどもあります。

 また、わが家では家事や育児は夫と2人で協力します。これからの多様な働き方を会社全体で考えていく時に、立場のある夫が共働き家庭や子育て家庭について実体験をもって語れることは、組織にプラスに作用しているようです。間接的ながら、わが家のことが会社に役立っていて嬉しいです。

 大黒柱である夫は数年後には定年を迎えます。「リタイアしたら小学校のPTAをやる」と言っているので、それを楽しみにしつつ、次は私が大黒柱として働いていく番だと思っています。

 その際、フリーランスを続けるのがいいのか、組織に属した方がいいのか悩みます。まだ先のことではありますが、自分のキャリアのゴールがはっきりと見えていません。考えていかないといけませんね。いずれにせよ、子供には母親が楽しく働く姿を見せていきたいと思っています。

ニッキィズ一問一答

Q.

今までに買った一番高価なものは何?

A.

「入社2年目に買ったロレックスの腕時計。清水の舞台から飛び降りるような買い物でしたが、20年以上愛用しています。いい買い物をしました」

Q.

近頃、衝動買いしてしまったものって何?

A.

「子供の夏服を10枚くらいまとめ買い。レジに行って結構な値段になっていてびっくりしてしまいました」

Q.

健康や美容のために心がけていることは?

A.

「ストレスを溜めないこと。最大のストレスケアは、毎晩夫にその日1日の出来事を話すことです。夫は仕事の付き合いで飲んで帰宅することがほとんどで、話した内容を覚えていないこともありますが、ちゃんと付き合ってくれます」

Q.

お金にかえられない元気の源は?

A.

「子供の笑顔と夫の存在です」

Q.

みんなに教えたいおすすめの本を一冊!

A.

「『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』佐光紀子。手をかけた食事、手作りの子供用品、丁寧な暮らしが美徳とされる日本の家事事情に一石を投じる本です。海外と比較しながら、家事をやりすぎなくていいことを提唱します。外食は悪じゃない、年末の大掃除をプロに任せたっていい、と思わせてくれて、読むととっても楽になりますよ」

取材後記

愛社精神ランキング上位を自負する米川さんに、なぜそこまで会社へ思いを寄せられたのかを聞くと「仕事が楽しかったこと」「人に恵まれたこと」の2つを挙げてくれました。「業務のすべてが楽しかったわけではありませんが、頑張ればいつか報われるのが仕事。それが楽しいです。そして、しんどくても聞いてくれる人がいるだけで救われます」とのこと。どんな場面であっても、耳を傾けてくれる人の存在は嬉しく有難いものですね。