Nikkey’s ~ここだけのハナシ~
10月

ランニング歴1年で挑んだ「ボストンマラソン」で大感動!

外資系ITメーカー。46歳

大坪桂子さん

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ただいま趣味に没頭中です

 13年前から、外資系ITメーカーのリース事業部門でバックオフィスの仕事をしています。数年前に、もともと働いていた米国系ITメーカーが同じ米国の企業に吸収合併されました。人員が減った部門もありましたが、私の部署は逆に増員され忙しい日々が続いています。

 外資系なので、自分から異動願いやキャリアアップのチャレンジをしない限り、今のポジションで仕事が続きます。同じ仕事ではありますが変化に富んでおり、日々新しいことに遭遇しています。メールや会議などでは英語を使用します。堪能とはいえませんのでまだまだ英語も勉強中です。仕事で新しいチャレンジに向き合いつつ、今は趣味にも没頭しています。

登山歴16年。日本百名山制覇が目標

 もともと休日に家でじっとしているタイプではありません。体を動かすことが好きです。長く続けている趣味が山登り。2003年に初めて、日本百名山のひとつ、南アルプスの鳳凰三山に登った経験が衝撃的で、登山にハマりました。

 当時はまだ「山ガール」という言葉もない頃。本気の山好きな人たちとの2泊3日の登山旅行では、早朝から夕方までひたすら山を歩くばかり。正直「なんじゃこりゃ」と思いました。ものすごく辛かったのですが、すごく楽しくもあり山の虜になりました。それ以来1人でも登っています。

 山登りがブームになり、同世代の山仲間も増えました。日本百名山のうちまだ4割しか制覇できていません。登山は高齢になっても楽しめるので、いつかコンプリートしたいと思っています。

41歳でボストンマラソンへ挑戦!

 40代になってから始めた趣味のひとつがランニングです。もともとは登山のための体力づくりが目的でしたが、ランニング仲間ができフルマラソンを走るようになりました。

 そんな中、会社が米国で開催されるボストンマラソンの走者を募りました。チャリティーマラソンのため、会社はエントリー資格を用意してくれるものの、チャリティーのお金は参加者が持参するという条件。渡航費も滞在費も自分持ちです。それでも海外のメジャーマラソンを走れるのはすごい経験だと思い、勇気を振り絞って日本からエントリーしたのです。

練習しすぎで大会1カ月前にひざを故障・・・・・・

 募金額には決まりがあり私だけでは用意できないと思ったので、社内の人たちに声をかけ協力を仰ぎました。すると、マラソン好きな人やチャリティー好きな人など、これまで同じ社内にいながら関わりのなかった人たちとのつながりができ、最終的に数十万円が集まりました。有り難かったですし、嬉しかったです。

 ただし大きな心配事がありました。実はその当時、私はランニングを始めてまだ1年ほど。フルマラソンも1度しか走ったことがありませんでした。みんなで集めた募金を携え、会社の出場枠を使って日本から参戦するフルマラソン。完走できなかったらどうしようとプレッシャーを感じました。猛練習を始め、ある時、1日に35kmを走りこみ、翌日さらに無理して走ってしまったせいで、なんと大会1カ月半前にひざを壊してしまいました。

海外のメジャーマラソンはすごかった!

 痛み止めの注射を打ちながら、なんとか走れる状態まで回復させ迎えたマラソン大会当日。約1カ月間半、まともに長い距離を走れておらず不安だらけでした。結果としては、42.195kmを無事に完走。最後の10kmは、もう思いだけで前に進んでいる状態でしたが、5時間台でゴールできました。

 完走できたのは沿道からの応援のおかげだったと思います。海外のメジャーマラソンのムードは想像以上にすごくて、何千人ものギャラリーが選手一人ひとりに声援を送ってくれるんです。ガムテープに名前を書いてTシャツに貼って走るのですが、「keiko」という名札を貼って走る私に、沿道の人たちが「キーコ!キーコ!」と名前を呼んで応援してくれました。本当に感動しました。

自分で制限せず、やってみるのが吉

 もともと好奇心旺盛なほうでしたが、ボストンマラソンの経験は大きかったです。自分で自分を制限せずまずやってみることが大事だと、強く思うようになりました。そして、何かをやり始めると新しい人とのつながりがどんどん広がっていくことも知りました。

 去年からは趣味にロードバイクが加わり、また新たなコミュニティーが広がっています。マラソンと自転車ができるようになったら、次はトライアスロンに挑戦したいです。昔から水泳も好きでした。プールと、海や湖とでは勝手が違うので、まずは屋外で泳ぐ練習をするトライアスロンサークルなどに参加してみようと思っています。また新しい経験と出会いが広がりそうで、とっても楽しみです。

ニッキィズ一問一答

Q.

今までに買った一番高価なものは何?

A.

「思い入れのある大きな買い物は車です。『ロードスター』というスポーツカーに乗りたくて、37歳で免許を取りカーライフを満喫。でも東京では駐車場代などの維持費があまりに高く、1年半で泣く泣く手放しました」

Q.

近頃、衝動買いしてしまったものって何?

A.

「スポーツ好きにはお馴染みの『Garmin(ガーミン)』というブランドの腕時計を買いました。それまでは登山用、マラソン用、自転車用など、それぞれに専用の時計を使っていました。これは1本ですべてをまかなえる優れものです」

Q.

健康や美容のために心がけていることは?

A.

「食べものには気を使っています。体に悪そうなものや自分で納得できないものは食べません。あとはメンタルのためにも体を動かすこと。美容のためには睡眠を大切にしています」

Q.

お金にかえられない元気の源は?

A.

「人とのつながり」

Q.

みんなに教えたいおすすめの本を一冊!

A.

「『サバイバル』さいとう・たかを。70年代半ばに描かれた作品で、巨大地震が起こった世界を生き抜く少年が主人公の漫画です。生きていくためにナイフが最も大事であることを知った、私にとっての衝撃作です。災害などが多い今、もう一度読み直したいと思いました」

取材後記

「今は趣味に没頭している時」と話す大坪さん。聞けば現在の仕事に落ち着くまでに紆余曲折(うよきょくせつ)があったそうです。「学生時代にSE(システムエンジニア)の勉強をしたのですが、就職したのはアパレル業界。その後、英語を学びたいと思いニューヨークに短期留学。帰国後、正社員で働ける場所がなかなか決まらず苦戦し、当時は結婚も考えていたので派遣社員の道を選びました。IT系の会社などをいくつか経て出合ったのが今の仕事です。派遣社員から正社員に採用されました」。人生にはいろんな時代があるもの。今の自分がどんな時を迎えているのか、今後どんな潮目がやってきそうか。秋の夜長に考えてみるのもいいですね。