Nikkey’s ~ここだけのハナシ~
1月

50代からの大学入学! 家族の絆が何よりの後押しです

化学メーカー、経理。52歳

中里聖子さん

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ただいま大学1年生です

 派遣社員として化学メーカーで経理の仕事をしながら、大学生生活を送っています。2019年4月に慶應義塾大学の通信教育課程に入学しました。経済学部ですが、まだ1年生なので授業は一般教養科目が中心です。社会心理学や社会学、倫理学などとても新鮮で面白いです。

 通信教育課程といっても慶應大学はキャンパスで行われるスクーリングが多く、通学課程と同じ授業レベルです。同級生は20代から80代まで幅広い層がいます。教授陣は通学課程と同じ顔ぶれが揃い、授業時間外でも質問に答えてくれる熱心な先生ばかりです。

 気に入っているのが図書館です。職場と三田キャンパス(東京・港)が近いので、仕事終わりに図書館に行って勉強しています。公共の図書館と違い、集中して勉強している学生ばかりで、その姿を見ると私も頑張らなくてはと気合いが入ります。

大切な家族の死が、大学入学へ踏み出させてくれた

 子供が大学生になったら一緒に大学に通うのが夢でした。あいにくそのタイミングでは勉強に専念できず、もう大学に通うチャンスはないだろうと思っていました。ですが、大切な家族の死をきっかけに「いずれゴールが来るのだから、やりたいことをやろう」と大学入学に踏み出しました。子供達が結婚し、いろいろな意味で家族が背中を押してくれたことも大きいです。

 私は社会に出る前に結婚し20歳で出産しました。初めて事務職に就いたのは20代後半で、その時は総務系の仕事をしていました。子供が手を離れた頃からはフルタイムの正社員として経理の仕事を始めました。しかし間もなく父が病を患ったため、正社員として働き続けることを諦めました。

 かつて女性は家庭か仕事のどちらかを選ばなければなりませんでした。私は家庭を優先して職場や雇用形態を変えながら働きましたが、自分のキャリアが伸ばせないことにジレンマを感じてきました。近年は働き方改革によって家族との時間を大切にしながら仕事を続けやすくなっています。いい時代になりました。

ホストマザーとして迎えた留学生は60人以上

 長年わが家はホームステイの受け入れをしてきました。娘がニューヨークに暮らす友人宅でホームステイをさせてもらったお礼に、自分たちも留学生を受け入れ始め、これまで60人以上の外国人学生を迎えてきました。

 でも残念ながらホストマザーは英語を話してはならず、こちらの英語の勉強にはなりません。大学で改めて英語を学んでいますが、いまや私の英語力は10代の頃を下回っています。今年の目標のひとつは英語力の強化。単位を取るためにも文法から学び直そうと思っています。

AFP資格を取得し、町の消防団にも参加

 去年、一昨年は、新しいことをあれこれと始めた時期でした。大学のほかにFP(ファイナンシャルプランナー)の勉強もはじめ、2級FP技能士とAFPの資格を取りました。

 町の消防団にも入りました。きっかけは地元の区主催の防災士講座に参加したことでした。近ごろは自然災害が多く漠然と不安を感じていたので、一度講習を受けておこうと参加したのです。そこに自動体外式除細動器(AED)をとても上手に扱う方がいて、聞けば消防団員とのこと。その方に誘われて消防団に入りました。

 消防団員として町会のお祭りやマラソン大会などで警備をしたり、子供向けの防災教室でお手伝いをしたりしています。今年開催の東京オリンピックではお台場周辺の警備に当たる予定です。

更年期ケアをしながら60歳までには卒業を!

 昨年、クラブニッキィサイトでコラム「ニッキィ女性のからだ相談室」を連載している医師の高尾美穂先生が登壇したニッキィイベントに参加しました。「更年期」について初めて学ぶ機会になり、自分が体に注意を向けていなかったことに気づかされました。更年期の症状として自分の指先が曲がっていることにも気がついていませんでした。母が更年期を迎える前に他界したため、身近に更年期を過ごした女性がおらず、詳しい話を聞いたことがなかったのでとても役立ちました。

 これからも体調や気持ちの変化はあると思います。でも自分のペースで勉強を続けて「60歳までに大学卒業」を目指したいです。大学は最長で12年間在籍できますが、通信教育課程を卒業する学生はわずか3%とのこと。その3%になれるよう、入学した以上は卒業を目指して頑張ります。

ニッキィズ一問一答

Q.

今までに買った一番高価なものは何?

A.

「家です」

Q.

近頃、衝動買いしてしまったものって何?

A.

「お正月の福袋。スーパー、メガネショップ、外食チェーンなどあれこれ買ってしまいました」

Q.

健康や美容のために心がけていることは?

A.

「塩分を控えめに。できるだけ歩く。更年期対策のサプリメントを飲む」

Q.

お金にかえられない元気の源は?

A.

「孫です。元気になります」

Q.

みんなに教えたいおすすめの本を一冊!

A.

「『こころのチキンスープ/Chicken Soup for the Soul』ジャックキャンフィールド他。父の看病をしている頃に出合った本です。書店でこの本が光って見えました。元気をもらえる一冊です。翻訳版もありますが英語版もおすすめです」

取材後記

昨年のニッキィイベントがお役に立ったようで嬉しいです。「加齢で女性ホルモンが減少していくなかで、女性ホルモンと似た働きをする物質のエクオールを作れる体かどうかの検査キットもすぐに買い、チェックしました。私は作れない体質でした」という中里さん。サプリメントで補っているそうです。誰にとっても時間は無限ではない、1日1日を大切に暮らしていきたい。そんなことを改めて思わせてくれた取材でした。皆さん、いい毎日、いい1年にしましょう。