Nikkey’s ~ここだけのハナシ~
2月

官公庁も外資系も経験し、さらなる道を模索中!

保険会社。52歳

安田由美さん

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

外資系企業を中心に複数社を経験

 社会人になり30年が過ぎました。初めて就職した証券会社を皮切りに、これまで10近い組織で働いてきました。半数以上はフランス、アメリカ、スイスなどの外資系企業です。ジャンルは金融や保険が多く、総合商社にも勤めました。公務員として仕事をしていた時代もあります。 

 現在は外資系の保険会社でマネジャー職に就いています。もし機会があれば、次はフィンテック系の仕事をしてみたいと思っています。証券会社も保険会社もインターネットを通じて顧客とつながる時代です。より顧客目線のサービスを提供できるフィンテックの方が、ひずみが少なく持続可能な点で魅力を感じます。

30代半ば、民間企業の会社員から公務員へ転職

 もっとも長く勤めたのは官公庁です。総合商社で働いていた30代半ばに、日経の紙面で見かけた採用記事がきっかけで入庁し、約13年働きました。当時は専門性の高い人材が必要だったようで、珍しく民間からの転職者を募ったのです。私と同じタイミングで一般企業から転職してきた人たちが周囲にいました。

 銀行や保険会社などを監督指導するのが仕事で、まさにテレビドラマ「半沢直樹」の世界が日常でした。転職組とはいえ一度入庁すると大きな異動もなく、私は主にリスク管理のための検査業務を担当しました。10年以上が過ぎて、審査を行うバックオフィス業務へ初めて異動。前後して、業務分野が変わりました。

 その頃から転職を考えるようになりました。バックオフィス業務よりもフロントの仕事の方が性に合っていたこと、今までやっていた分野の仕事をもっとやっていきたいと思ったことが理由です。ただし公務員が民間企業に転職するにはたくさんの制約がありました。そんななか政権が民主党に交代し、思いがけず公務員が外に出やすい状況に。「出るなら今だ」と思い、民間企業へ転職したのです。

管理職への打診は受け入れるべき

 その後はいくつかの保険会社のマネジャー職として、内部監査やリスク管理業務などを担ってきました。かつては監査に行く側でしたが、企業の立場で監査を受ける側になりました。元同僚が監査員としてやってきたこともありました。

 民間企業と官公庁はいろいろな点で違いがあります。もっとも印象的だったのは仕事のスピード感です。官公庁はいい意味で丁寧ですが、民間の方がスピード感はあります。

 民間、外資、官公庁を問わず共通して思うことは、管理職への打診があった時には引き受けた方がいいということ。役所時代に私は断り続けてしまいました。管理職への声がけは「あなたを信頼している」という証でもあります。それを断り続けることは、少しずつ信頼を失うことと同意だったと思います。一度やってみて無理ならば退くという選択があることに、当時は気がつけませんでした。

一度入った保険、何年もほったらかしていませんか?

 保険業界を内外から見続けてきましたが、保険を見直す人が案外少ないと感じます。5年に1度くらいの頻度で見直すことをおすすめします。家族構成、所属組織など状況や立場が変わった時などは見直し時です。保険は使う時にこそ意味があるもの。自分や家族が保険を使うとしたら、どんな時に使うのかをよく考えるべきでしょう。

 例えば、近年は病院のベッド不足が慢性化し、救急車が受け入れ病院探しに困るほどです。病院は入院患者を増やさない傾向にあります。患者となる私たちも働き盛りの世代ならば、そう何日間も入院していられません。入院特約よりも通院特約を重視した方がいい人も少なくないのではないでしょうか。時代にフィットした新しい特約や保険商品が出ることもあるので、時折見直してみてください。

長く働き続けるために副業を検討

 今、仕事や働き方について改めて考えています。65歳の定年まで働くだけでは足りず、その先もなんらかの形で働いたり、社会と関わったりしていく必要があります。これまでの考え方にとらわれ過ぎてはいけないと思います。

 まだこの先数年は会社員として勤めていくつもりですが、副業として長く続けられる何かを見つけていきたいと思い、クラウドソーシングを利用した執筆の仕事を検討しています。どう発展させていけるかはまだわかりませんが、会社の仕事以外での勉強の時間をもう少し優先してもいいように感じています。

 現在は英語を学んでいます。通じるだけのビジネス英会話ではなく、より上級表現の品格のある英語で話し、書けるようになるための勉強です。先生はなんと84歳。長く国際会議の舞台で通訳として活躍されていた方で、学ぶことが多いです。また、10年以上通い続けているクラシックバレエの教室では、70歳前後の方がトゥシューズを履いて踊っています。そんな素敵な大先輩たちの姿に刺激され、私もまだまだ頑張らなければと思っています。

ニッキィズ一問一答

Q.

今までに買った一番高価なものは何?

A.

「マンションです。29歳の時に購入し結婚を機に手放しました」

Q.

近頃、衝動買いしてしまったものって何?

A.

「衝動買いは、あまりしません」

Q.

健康や美容のために心がけていることは?

A.

「クラシックバレエのほかに、ピラティスもやっています。食生活では、胃があまり丈夫ではないので、夕食には油っぽいものを避けるようにしています」

Q.

お金にかえられない元気の源は?

A.

「人との交流です。素敵な諸先輩方の姿に刺激をもらっています」

Q.

みんなに教えたいおすすめの本を一冊!

A.

「『ブレイン・プログラミング』アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ。自己啓発系のノウハウ本は読むとすぐに古本屋さんへ持ち込んでいましたが、この本だけは手元に置いています。転職を考える時や何かがうまくいっていないと感じる時に手が伸びる一冊です」

取材後記

「私が社会に出たのは90年代始め。トレーダー、ブローカーなどに憧れて証券会社に入りました」と安田さん。目まぐるしく変わり続ける時代、名だたる外資系企業や総合商社、官公庁で働き続けるなか、当然落ち込むこともあったといいます。「ふさぎ込んでしまった時には、物理的に目線を上げたり、空を見上げたりするようにしています。それだけでも気分が整います。家の中でスキップすることもありますよ」と笑います。ちょっとした体の動きでも心に及ぼす作用は案外大きいもの。春めいてきた陽気に誘われて、たまにはスキップしてみるのもいいかもしれません。それだけで気分が明るくなりそうです。